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インセプション (2010)
2010 / 08 / 08 ( Sun )
まあようやく観て、これまで置いておいたのは妙に評価が高い様子だったからなんだけど…たいしたことなくて安心しました。なんというか、わるい方向で予想が当たった。大金と尺を用いて、自分らでこさえたルールの説明をし、ルールに則した設定を丹念に踏んでいくことに終始している。とうぜん綻びるんだけど、強引に設定を追加したりチャンネル切り替えるように場面転換したりひとが飛んだり跳ねたりして…ほつれを散らす。なんだか難しいものでも観たように錯覚しますが、ただの脳内観光映画で見返りのない犯罪映画でエンドクレジットに並ぶクリス・コーボールドやダブル・ネガティヴといった名前から想像できるとおり珍妙な視覚効果を愉しむ映画。以下ネタバレあり。

インセプション
作品設定上、"「他人の夢の中に入り込んでアイディアとか諸々を盗む」っていうことがアングラかもしれんが成熟した技術として行渡っている現代社会"という前提といいますか(侵入機材はDCミニではなくAEDみたいにちょいデカ)、大ネタがまず準備されているわけです。そこでヤバいゴトにばかり足突っ込んでいるディカプリオが、渡辺謙の依頼で渡辺のライバル会社の次期社長(キリアン・マーフィ)に代がわりしたらテメエの会社を潰すよう仕向けるプログラムというか、想いとか考えを埋め込むよう指示すんの。見返りはディカがある事情で合衆国に入国できない状態だからそれの解除。二重三重に手の込んだことを準備するんだけど、同時にディカ自身の過去の出来事がネックになっちゃうのであった―。

キリアン・マーフィーに、とある妄執を敷設させるためだけに、なんて面倒くさいことをすんのかなーって。序盤はまだいいのよ。複数同時にネトゲよろしく夢の中にダイブっつうか侵入して、暴れまくるんだけど、それぞれ役割分担がなされていて、その説明に充てられる(そういう設定厨や銀行強盗とか集団犯罪ジャンルがすきなひとはいいかも)。中盤以降は雨の中ドライブしたり高級ホテルでキャッキャと空中遊泳したり雪山でスキーしたり…。そもそもディカ以外のメンバー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット、エレン・ペイジ、トム・ハーディ、ディリープ・ラオら)が渡辺からどんな報酬得られるのか判らないのに輻輳する三重の夢の中で献身的にちょこまか働く。

いつしかキリアンを特定の箇所まで連れて行く目的(しかしそれってどんな目的だ)から、ディカ様をマリオン・コティヤールの妄執から開放させる展開になる。信州の旧家が各人の特殊技能駆使して世界を救うみたいな、アパート管理人が水濡れ美女を元いた世界に住人と一致団結して戻してあげるみたいな、そんな戯れた一体感。まずディカ様とコティヤールは現実世界より夢のほうが居心地がイイ、みたいな台詞吐いているがおれにしてみりゃノーランの描く世界はどっちが、ではなく、どっちも沈鬱すぎて魅力かんじられない。くわえてこのふたりの萎れたトークがアクションを一気に停滞させる。通常会話は物語を展開させすはずなのに。覚えゲーみたいに決まりきったボタンを押していくアクションのほうが、まだ物語を推進させてたきがする。しかしマリオン・コティヤールっていっつもこんな役なのな。

インセプション

(フォーラム4)
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