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川の底からこんにちは (2009)
2010 / 09 / 09 ( Thu )
ロウアーな態度でもっておなじ種類の村人達を描く漫画チック人情喜劇というか…もっと簡単に一言で云えば、"岩松了が出てくるタイプの喜劇"。全編、タップリ満島ひかりを眺めていられる至福のとき。あなたやわたしがそうであるように、中の下のみすぼらしい人生達をナルホド一気に肯定。だから仕方ないけどだからがんばるんだ!っていう、やもすれば開き直りと表裏の前傾姿勢。観ていてアガる(ふたつめの社歌はさがるけど)。登場人物すべてが清々しい。

川の底からこんにちは
ぜんぜん大したモンじゃないんで、すんません。とか、ごめんなさい。とか…半分切れぎみで居直るOL(満島ひかり)が、バツイチのクズ(遠藤雅)と連れ子(相原綺羅)と共に5年ぶりに郷里に戻って家業を継ぐまでの物語。実家に帰れなかった都合や病に倒れた父親(志賀廣太郎)、老獪な家業のしじみ加工工場の従業員らや、世話焼きの叔父(岩松了)などもおなじ立場、おなじ目線で満島らを見つめ、なじり諍い、やがて向かい入れる。調子こいて夢見がちな俗物に冷水を浴びせる。たとえナリやサマは滑稽であっても、現実丸ごと受け入れる覚悟を示す。

監督である石井裕也は『映芸』でつまんない文章書いていたひと、という印象しかなく、今回作品をはじめて観た訳だけど実に面白かった。セリフの遣り取りとか、まさしく"岩松了が出てくるタイプの喜劇"の典型で愉しい。どうしようもないひとたちが無根拠にがんばる。だって自分ら中の下だし普通以下だし…男は女に騙され、女は男に捨てられ…でもヘンに蔑んだり卑下することなく自分らで歌唄ったりしてガソリン燃やす。ふたつめの社歌の歌詞はまるで笑えもしないが、あの歌唱シーンは固唾呑むしかない。そして骨壷携えて狂乱する川べり…。コリント書第13章を詠むわけではないが、簡単な数語をただ繰りかえす満島の説教を、その決死の覚悟を、おれ全身で浴びた。ラストの表情がまぶしい。

川の底からこんにちは

(8日、フォーラム4)
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