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アメリカ、家族のいる風景
2006 / 06 / 12 ( Mon )
原題は“Don't Come Knocking”だが、直截な邦題もわるくない。
父の日を前にして、個人的には難しい感情を抱いてしまうテーマですよ。てか、こゆの多くない?

dontcomeknocking.jpg
なんなんでしょう、これって共時性みたいなもの?示し合わせたかのように、ジャームッシュの『ブロークン・フラワーズ』そっくりのハナシ。ジェシカ・ラングも出てくるし!
いやいや、ついでに云えば最近観た『花よりもなほ』だって父子の相克(亡き父が子に遺すものは、恨みだけではない筈という話)がテーマだったし…。

本作は、サム・シェパード演じるやや落ち目のハリウッドスターが、職場放棄して30年(!)ぶりに逃げ帰った実家で半ばヒキっていたところ、「お前には子供がいるんだよ!」なんて老いた母親から云われて愕然としつつ昔のオンナのいる街へ行く。そこに居たのは…みたいな話。

ともかく、サム・シェパード演ずる主人公が、ナカナカ昨今お目にかかれない、本格的に仕方の無いひとで、半ば人生の折り返しに差し掛かっているのにもかかわらず、相当ダメなこと(見た目にもわかり易いハリウッド☆スキャンダルを地で往く)をしつつ、頻繁に自己嫌悪する。
で、これの繰り返しをする。

その、どうしようもなさが沁みた。顔に刻まれたしわ。無軌道でバカなことし続けた男。

答えを求めていたのか、きまぐれか、それは知りはしないが、昔のオンナの住む街へ。
凍りつくも昔のまま、笑顔で返す昔のオンナ。その息子は、おれの息子だと云うが。
骨壷を傍らに抱くフシギちゃん(サラ・ポーリー!)が、まあ結構謎めく存在。

結論からいけば、この話もファンタジーだ。おもしろく集約されていく。
この街そのものが、風景として消えそうで消えない。
家族も、たぶん、たまゆらな存在だろうが、消えそうで消えない。

そうして或る朝、人気のない郊外のアパートメントのまえで、つかの間の家族が出来上がる。

DntCK0.jpg

※このポスターヴィジュアルもいいですね。

え?こういう話しに弱くなったって?おれも歳とって?は!笑わすな!
あ、でも、おもわずパンフレットは買っちゃったよ(しんみり)。

(11日、フォーラム2にて)
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