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乱暴と待機 (2010)
2010 / 10 / 24 ( Sun )
一見してうっすら違和かんじたのはその距離感、近いなって。キャメラと被写体との距離が、これまでの冨永昌敬の作品と比べると近いなって。基本的に二組のカップルが賃借長屋の片方のおウチでグダグダ…と罵りあったり泣き叫んだり覗きしたりゲーム人生したり放尿したり破水したりする変種のコメディという体裁。キモは血縁でもないのに「おにいちゃん☆」ってなつくケッタイなオンナと、そのオンナにアニキ呼ばわりされながらも同居しつつ復讐せんと企むオトコの不親切な関係(そこに一般人が合流)。原作本は本谷有希子でさ、まあだいたい予想がつきますがそのとおりの内容…で、仕方なしに冨永昌敬もそれに引きずられている箇所もママあった(妙にちんまい設定で、自転車投げ込まれるくだりとか却って小劇場くさい)。後半になるといびつな一方通行な想いも、まあアリかな~って具合に。ちょっと爽やかな結末が待っている。

乱暴と待機
ブパッ…て、断続的に鳴りひびく大谷能生のSAX、そしてまずは冒頭、引越しトラックの荷台からのショット。荷物と顔のみえない若い男女を載せて、そして街並がかなたに消え去る。引っ越してきたのは無職旦那(山田孝之)と妊娠中なのにスナックで働く大づくりのヨメ(小池栄子)。ニートだから引越し挨拶まわりに旦那が行くのだが、行った数軒先の長屋にはジャージにメガネの挙動不審なオンナ(美波。エロいが観ていてなんかムカムカしてくるかんじがグー)が恥らいながら失禁でお出迎え。これに足のわるい浅野忠信が加わって先に述べたような筋が展開される。どこ!?って指摘されるとアレなのだが、四者四様で資質のちがう演技合戦くり返してた序盤はどうも乗れなかった(とくに浅野が厳しい)。

けれど浅野が打ち立てた復讐それじたいがとっくに形骸化しており、それでもにっちもさっちも往かないでいた浅野と美波の二段ベッド越しの会話は大変よかった。それじたいには意味がない、などという…。浅野が唐突に跳ねられるシーンもカー・アクシデント狂の鼻腔くすぐるし、ミステリ的ネタ割れで(これも一切意味がない)再現描写のない終盤の長屋の外シーンも新味かんじたし、つづくオチの心地よさって、理解できないでいたこのひとたちをきっと多少なりとも理解したってことなのかな、ともおもった。冨永昌敬って皆こんな落とし込み方、そんなかんじだよね。ここちよいというか、そんな幕切れでわるくないです。

乱暴と待機

(10月24日、フォーラム2)
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