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彼女が消えた浜辺 (2009)
2010 / 11 / 13 ( Sat )
観ながらおもったのは、「ちゃんとしてるなあ…」ということ。現代にも及ぶイスラムの…とくにいまだ女性を捕え続ける因習なんかを描いているとか、そんな云々抜きにして、畢竟な云い方になるかもしれないが人間ってやつ(ないしは人間性やシガラミ)を描いているなあ…とおもった。とまれいろいろ言い様があるだろうし、内実それに足る風格のある立派な作品。ただ数多の憶測や誤解や暗鬼と、それらを繕うための幾つかの嘘が浜辺にゴロンと転がっている。それ以上に、さっきまでいた大切なひとが訳もわからず消えていなくなる、この感情。そっちが重要。

彼女が消えた浜辺
適度に裕福そうなテヘランの若い数組の夫婦やらが、せっかくのヴァカンスで訪れた浜辺の別荘で起きてしまった不可解な出来事の顛末を、ときに静かに、ときに怒号交えて基本淡々で描かれる悲恋と喪失の群像劇。ついでに謎解き的ミステリーが混在していく。物語は愉しげなドライブシーンから。本来の予定の別荘に泊まれなくなるという敷かれたレールから外れていく不穏さが冒頭からムンムン。ああこれ避暑地ホラーなんかな?リア充どもが血祭られるような…とかおもったんだが半分ぐらいは当たってた。地元民の子どもがツーリストたる夫婦らを見つめる目つきや、単にお掃除してガラス片してるだけなのに妙にザワつく。こわい。

実のところ、タイトルにあるエリっていう"彼女"っていう女(タラネ・アリシュスティ)と、もうひとり離婚して独身になった男をおせっかいにもくっつけようと仕組まれたこの小旅行。序盤は悪気はないけどこの"くっつけっこ"のウザさ、厄介さが過剰に描かれる。このエリちゃん、かわいい。美人さんです。なんつうか国仲涼子とか加藤ローサなんかのライン。そんな彼女が忽然と消える。らしい原因はあるんだけど波の音とともにいなくなる。まあこれは充分ホラーでしょ。ここから人間性を問われるキリキリとしたドラマが開始。誰かに責任を負わせたくなる、犯人探し、原因探し…。

途中まではひとのおせっかいって、ホントこわいよね!って筋で、セピデーって世話焼き女(ゴルシフテ・ファラハニ)の玉ねぎの皮を剥くたび出てくる新事実にあきれつつ「やっぱ女ってやつは…」などと勝手にかんじていたが、過程でさらに明らかになるセピデーの隠された想いに、やりきれなさが募る。さっさと警察沙汰にしろっていう話しじゃない。勝手な憶測や誤解が招きよせた取り返しのつかない数々の、不幸せな大小の嘘。雨降りの帰り道、また浜辺でスタックしたままのアルファロメオ…大した作品だとおもいました。

彼女が消えた浜辺

(12日、フォーラム1にて)
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