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裁判長!ここは懲役4年でどうすか (2010)
2010 / 11 / 20 ( Sat )
なにもウチらは、いやおれは映画館にまで出張ってチャンとカネ払って、別段期待なんかしてない。巨大な感動も巨大なスペクタクルも巨大な胸キュンも巨大な滂沱の涙も欲しているわけではない。時としてそういうこともあるかもだけど、でも身の丈以上のものは望んでいない…宣伝文句や志しや日本映画そのものがおかれている商業的状況がそれを欲しているのかもしれないが、でもおれは別にそうはおもってないので。期待しないで観た映画がよかったとか、そういうくだらないレベルの話しをしたいのではない。本作は現代日本映画の根源的ポテンシャルを示すのと同時に、その芳醇さ、リッチさ具合を指し示す一本になっている。端的に云って、おれが今年度観た邦画でも五指には入る(いちおう、控えめに表現)。

裁判長!ここは懲役4年でどうすか
行きがかり上シナリオ執筆のため裁判傍聴をすることになったドサンピン放送作家の設楽統(なかなかウマい)が、必要に駆られておっかなびっくりその世界に足を踏み入れ、螢雪次朗ほか所謂"傍聴マニア"の仲間入りを果たしつつ、多種多様すぎる人々との出会いを果たしつつ、同時にその閉じきった世界のなかでいったいウチらなにが出来るんでしょうね?的逸脱と成長を重ねていく物語。前半はその深遠なる傍聴マニア界のガイド、中盤以降はあくまで中立のスタンスで覗き見の域を出ないマニア達がルールをあえて踏み躙っていく。小さな世界の秩序を打ち破ろうと奔走する。これがとにかく丁寧に、すばらしい芸達者らを配して展開。ほとんど演技合戦の様相…やっぱ猫ホテの連中は最高だわ。村上航などがでっかくフィーチャー!

この設定でこのメンツなら、いくらでも過剰な方面に作りこむことは可能だったはず。でも監督の豊島圭介はピシャリと締めている。過剰かな?とおもえるのはすべて作中で描かれる現実ではない(どれもDVDによるCGの執拗な交通事故リピートや斎藤工演じるフィクションの弁護士である)。やや過剰かな?だと鈴木砂羽だったり堀部圭亮だが、これは寸止めもいいとこで特に堀部など本番の法廷でのアクションを大いに期待せざるを得ない…でもそれすら肩透かしを喰らわされる。これってなんなの?上品なんじゃね?って。

基本傍聴マニアは覗き見のスタンス崩さず弁護側にも検察側にも与しない(ダラダラと)中立な立場。ザッピングするようにひとの不幸を味見して廻る文字通り高みの見物決めこむ"ウォッチメン"。そうではなくて…一瞬観客のきを持たせる。でも梯子は最後キッチリはずす。最後は扉から出て行って、タイトル。巨大な感動も巨大なお涙頂戴もないが、遥かにそれらを凌駕するつつましくも確実で良質な満足感がある。そう、劇場内でも笑い声は一時も絶えなかった。こういう不謹慎な笑いって時節柄さー重要じゃね?さらっと徳永えりが出てきて素敵なコメディエンヌぶり発揮したりとかさー…こんなリッチなきもちにさせる映画ないな。

裁判長!ここは懲役4年でどうすか

(16日、フォーラム2)
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