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ヒア アフター (2010)
2011 / 02 / 27 ( Sun )
冒頭の凄まじいスペクタクルすら遥か彼方になってしまうというか、そんなものよりも重要なのはあんたやおれの魂のほうなんだ…まあ、そんなことはイーストウッド云っていないようなきもするけれど、でも本当なんとも観終えてシンミリしてしまうお話し。こう…もう着信も受信もしなくなってしまったプライベートの携帯の履歴をむずむずと弄りだしたくなるような、かぼそい糸を、見つけ出そうとする困難さ、みたいなものにいままさに囚われている。まあ、こんな話しははっきり云ってどうでもいいことなのかもしれないし、作品の論旨からも外れているようなきもするのだけれど…。以下、ネタバレあり。

ヒア アフター
冒頭でどっかの南の島の浜辺にむけて半端ない津波が押し寄せる。まずはフランス人の訳ありカップルが被災、とくにジャーナリストの女(セシル・ドゥ・フランス)のほうは九死に一生得て助かるものの、直裁に云ってしまえば臨死体験してしまう。つづいて舞台一変してサンフランシスコ。元霊能者で現在月収2000ドルの工場勤務のアンちゃん(マット・デイモン)が、兄貴のせいで嫌々霊視させられる。そもそもイタコみたいな真似は勘弁!って廃業したのに…夜寝れなくなる。ほんでもって今度はロンドン。一卵性双生児の兄弟が写真館でパチリ。撮った写真をふたりの母親(ヘロ中)にプレゼントする…これまたお喋りできのきいた兄貴のほうが治療薬もらいに行くついでにトラブル巻き込まれて轢死してしまう。この三人、妙齢のフランス人女性、独身のアメリカ人男性、里親に出されたイギリス人の少年…無論スタンスが見事にちがう。とんでもない出来事に遭遇して臨死体験した人。そもそも死者の世界を覗ける才能を有している人。片割のような兄弟を突如喪って当惑する人。けれど、共通するのは、みな幸せではなく、ヒアアフター(来世)に深く絡んでしまっている点。

このお三方の出来事が交互に映し出される。来世ってトコで共通点はあるものの、一体どこで交差するのかしら…とおもって観ていたがなかなか交わらない。いっそこのままでもいいよ、などともおもいながら観ていた。それぞれの事情や、困ってしまうさまが描き出されて、それはそれは見ごたえがあるものの、やはりしっくりしたというか、ジッと観ていたいとおもわせるのはやはりマット・デイモン、とくに料理教室でブライス・ダラス・ハワードとペア組むくだり。目隠ししてスプーンで互いのクチん中に食い物ほおりこんでクチャクチャさせて、「これは黒豆ネ☆」とか云われたら…ホント眩暈がするほどエロすぎる。じつに肉食なハワード、デイモンんチに乗り込むものの、好奇心から開けちゃならない扉開けられて泣き崩れる…来週からはペア無しで、ぼっちでイタリアン修行。開けたかったわけでないのに、その扉は勝手に開いた。

その後あまりに鮮烈なかんじで三人が見事ロンドンのブックフェアで邂逅する。タッチの差で。このあたり、さりげないんだか強引なんだかさっぱりわからないが、ただ納得してしまう豪胆さというか、ちからづよさがそこにはある。突如ぜんぶ放り投げてディケンズの生家に行こうとおもいたつとか、いきなり二つの出版社がけったいな心霊本に興味持つとか、里親無視して会場探検するとか…そこでは自由意思に限りなくちかい運命が(見事に)発動する。結果として三人は個別であっても(見事に)出会い、来世ではなく現世で、なんらかの次の一歩を踏みだす契機までつかみ取る。

面会室のヒキやラストのクレーンショットなど、とてもじゃないけどハッピーエンドにはおもえない。きざし程度。デイモンが幻視した、往来でのキスと手と手の触れあいはまさしく予兆だろうけど観ている側として確信までには至らない。ただおれがおもうのは、その程度、ほのかな期待程度で留めて置いてくれてありがとう!ということ。おれハワードとのくだりが突き刺さったままだったので…たぶん、ブックフェアまで至らないで、ヴァージンロードまで至らないで、里親から小銭盗んでエセ霊能者に毟り取られたままで、表舞台復帰や出版まで至らないでいる、そこいらで腐れ落ちて朽ち果ててしまう魂がゴロゴロしているはずだし、おれ自身も目下ゴロゴロしているので…。

ヒア アフター

(24日、ムービーオン シアター2)
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