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悪魔を見た (2010)
2011 / 02 / 27 ( Sun )
エンドクレジットが流れ出すや否やガタガタと席を立つ人びと…。韓流っていまも流行ってんのかな?でもそんなのを期待している人びとっていうのは(本作を観ればわかるとおりだが)、全編にわたってイ・ビョンホンとチェ・ミンシクといった、韓国映画界を代表するイケメンさんや演技派さんらによる拷問行為や残忍な私刑をよ、封切日に大喜びでいそいそ観にいく高尚な趣味人なのだろう。終わるや否や席を立ったのはトイレに行きたかったからにちがいない。まあ…だいたい監督は『甘い人生』、『グッド・バッド・ウィアード』の名匠キム・ジウンですからね!先の作品にはあった散り際の美学や痛快さは微塵もない。ただ反省もなく粗暴なだけ。だが当然おれは本作を存分に愉しんだ。韓国映画の芳醇さを世界に示す一本だとおもった。

悪魔を見た
どっかの美人ちゃん(オ・サナ)が得体の知れない男(チェ・ミンシク。登場時はフードなので横尾忠則と中原昌也を足したような好漢ぶり)に無残にもなぶり殺しされちゃうあたりからヨーイドン。エロ本とか注射針とかシンナー瓶とか、いろいろな物が落ちてる河川敷で発見された"耳"やら、おれなぞ"Tomak"や『セブン』を想起させる生首(いちいち引用が古いですね)の発見で、その悪行が露呈する。以後、いまいち意図やバックボーンが示されないまま醜悪な美少女殺しに手を染めるミンシクに、美人妻の復讐に狂ったダンナのイ・ビョンホンが拷問をして解放して、また捕まえて拷問して解放して…を繰りかえす。ようするにキャッチ&リリース?…そのうちゲーム感覚っつうの?お互いにそんなんが芽生えはじめる。

んまあ、これ、単なる韓流のトーチャーポルノですわ。韓国映画らしい遠慮のない真心こもった描写で、この世に生きることのつらさを教えてくれている。ミンシクにしろ、ビョンホンにしろ、なんでそこまで底なしにやっちゃうのか描写の不足とかでなく、そのあたりが見事スコーンと抜けてて、びっくりする。…表現の自由についてもちょっとかんがえるところではある。とまあ、かように全編相当なことがおこなわれてるんですけど、立派なのはあっちの女優さんですよね。こんなひどい内容なのに、「脱げ!」って云われたらちゃんと脱ぐんだもんな(ナースさんとこはまじ天使でした。ちょっとちゃんと脱いでほしかったけど…)。

あと個人的によかったシーンは血みどろになったタクシーの描写ね。その後の洋館もそうだけど、狂人は狂人を知る、っていうのかなー。とにかくソウルからほどちかい郊外であっても彼の国にはウジャウジャきちがいがいるってのがよく理解できる。そして…そしてあのラストですが、あれは社会病理や貧困がどうのこうのとか、そんなくだらない話しではなく、たぶん一生懸命おれなり最後まで(じぶんを曲げずに)生きました!!っていうのを訴えているんだろうけど。とにかく尻尾までアンコがびっしり入ったタイヤキを(それも薄汚い露店のを)頬張ったかのような充実感。賛否や好悪を超えて黙って観りゃいいよ。

悪魔を見た

(26日、フォーラム5)
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