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モンガに散る (2010)
2011 / 04 / 09 ( Sat )
86年、えーっと美容院と床屋のちがいってそれは…舞台は台北、モンガ(艋舺)。黒社会に寄り添う街、人々の住まう街、特徴的なエイティーズ・ヘアースタイル。鶏のモモ焼きで極道になった若者達。大切なものは義兄弟だけ。序盤は殴り合いの、でもさわやかな青春(まあとっかかりの、罪のないところまでは)。だけどゴッコ遊びでは済まされない、そして息詰まって、破裂しそうな青春。三池や井筒とは一風ちがうタッチ(監督はニウ・チェンザーというひと)。

モンガに散る
夢は日本で満開の桜の花を見ること。蒸発したお袋の前の男がのこした絵葉書だけで知る美しい花びら。転校初日から洗礼を受けるモスキート(マーク・チャオ)、だが目の前には義兄弟達がいる(ほのめかし程度の気品、ホモソーシャルなふうを匂わす)。その後の悲運もしらずに。若者達は学校も行かず要はチンピラ、愚連隊みたいなマネ事して街を闊歩する。そこにはまだ、おおらかさがある(銃はご法度とか、任侠っぽい)。

だがレッドミストみたいな敵役が、義兄弟達のリーダーのスケをレイプしたあたりから風向きがかわる。瞬間接着剤っていう新奇性に富んだ拷問、そのあとはズブズブ。ゴッコ遊びの時間はとうに過ぎ去った。極道新世界の幕開け…交差する思惑。単純じゃいられない。時代が変わる、でも変わってしまったのは当人達のこころなのな(ただしアタマ獲ればそれでオッケーっていうのも、小難しくないっつーか、やはりおおらかとしか)。

モスキートは、顔に痣のある馴染みの娼婦シャオニン(クー・ジャーヤン)にさみしげに云う。「泊まりでいいか?あと何枚たりない?」。女の前で泣き崩れたい。女の前で素直になりたい。素直に寝息を立てたい…。待ったナシ、大陸スタイルの極道vs台湾極道。おーすくーにゅーすくー。そんなんで頼りになる親分がいなくなって、しまりなく重石が取れて、街がふわつく。裏切りに拍車がかかる。顔に大きなあざのある娼婦。借金を肩代わりしてやんよ…まずは映画にいこう。

結局彼女とは店の中でしか、夜の世界でしか出会えない。モンガに散った、ぱっと咲いた桜が見えた。シャオニンもその頃おなじ桜を、見ていた。そよぐ微風。「ずっと戦う意味がわからなかった。今はなおさらわからない」。いい映画だとおもう。

モンガに散る

(6日、フォーラム5)
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