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エンジェル ウォーズ (2011)
2011 / 04 / 24 ( Sun )
画的にはザック・スナイダーがこれまでやってきたことの、アッパーバージョンというか、低偏差値に舵を切った内容。それはそれで十分満足できる。眼福だともおもう。ただし話しそのものや主義主張は、ちょっと素直に首肯できない。とはいえ…公開時さんざん文句たれながらも過去作をけっきょくBDで買い揃えているおれなので、かんたんに宗旨替えするかも。こんなん、だいたい美人ちゃん揃いの凶悪キャバクラ(or日式KTV)足抜けの話しだろ?って。しっかしまー、"Where Is My Mind?"がかかってしまうとか、光武・改が敵戦・弾丸乱れ飛ぶ上空に、びゅおおおおおおおって上昇するショットだけでグラグラしてなきそうになる("Army Of Me"もかなりやばかった)、このおれの精神構造をそろそろどうにかしたい。

エンジェル ウォーズ
流麗すぎるアヴァンタイトル(『ウォッチメン』でのコメディアンの死、あんな調子)でだいたいの都合はわかった。以後、直面している現実ではない妄想世界…劇場…娼館…さらにもっと云えば鼓舞してる魂の戦場が物語の舞台になる。設定でドツボにはまってた『インセプション』よりかナンボかマシだが(最終決戦の小面倒くさく処理してた三層構造を本作では全編で判り易くやってるかんじ)、入れ子構造ですらないのよね。かく云う魂の戦場は、どれもみな見事なまでに既視感バリバリなのであった―。

どこかの誰かが云っていたとおり、アイテム拾いながらゴスで華美なパツキンのチャンネーがポン刀やハンドガン、霊子甲冑操ってサターン~ドリキャスの往年の名ソフト『サクラ大戦』をド派手にやってるようなかんじ。最終目標、求めるところは自由。ADVモードが終わって、次章に移る前に光武と降魔によるフェイズバトルがおこなわれるあたりもマンマ。ちょっとしたもつれが広がって、大切な仲間が死んだりしてしまう。そのあたりの主張の真剣味を馬鹿にするきにはなれないけれど、だけどちょっと重苦しくないか?ばっかみたいにバンバン銃撃ってドカドカ爆発して、あんだけやっておいて容易く魔法が解けるの?容易く仲間が死んでしまうの?ついでに語り部もかわってしまう。それまでの主張は誰のものだったのか。云ってることは真っ当なのだけど、なんかちょっと…内向きすぎるだろ(内省とは云わない)。あとさ、物理法則無視したバトルシーンのコレオグラフだけでなく、ちょっとでもいいからベイビードールのダンスが観たかった。

エンジェル ウォーズ

(フォーラム4にて)
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