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冷たい熱帯魚 (2010)
2011 / 04 / 27 ( Wed )
いまどき珍しい真っ直ぐな主張なんじゃない…?などとおもった。真っ当な登場人物が、真っ当な動機で素直に行動する。狂人だろうがなんだろうが、現実や世界に真摯に直面することの重要性を訴えている。社会規範や良識からはずれようと関係ない。いかに向き合うか…。あと、ひさびさグッとくるオンナ出てきて、なんつーか煽られるようなきぶんになって大変すばらしい。人妻がふたり出てきて(黒沢あすか、神楽坂恵)、どっちもエロいし抜かりなく脱ぐからエラい。

冷たい熱帯魚
初っ端、冷凍食品カゴに放りこんでレンジでチンしながら慌ただしく「実際の事件に着想得ましたよ~」的宣言が乱暴におこなわれる。そんな具合にハジマリハジマリ。ちいさな熱帯魚屋さんが、郊外型のでかい熱帯魚屋さんに、身も心も家族や良識諸共ユーモラスに喰いつくされる滑稽な一週間がスタート。多くのひとが指摘しているであろう根本敬の諸作などおもわせ、人間関係や構造がすっきりしてて好感がもてる。また表現上の逃げを打っていない点も好感がもてる。

『愛のむきだし』にあった洗脳やキリスト教モチーフはチラチラと垣間見えるものの、本作でおおきく取り扱われているのは主従関係にある人間そのもの。夫婦や親子、また強い者と弱い者みたいな関係がさまざまな構図で描かれる。でんでん演じる村田幸雄は、人生の切り札として(またパンチラインとして)「ボディを透明にする」てなことを言行一致でやってのける。そんなパワフルでチャーミングで、ガッツあふれる村田の魅力に、吹越満演じる社本含め、登場人物皆がズブズブ呑み込まれる。必要に応じてなんの躊躇もなく人間を消し去る村田だが、その主張と筋は正直云って誠実&真っ当。非倫理的だが納得できてしまう、この奇妙さ。吹越他キャストと一緒にでんでんの挑発におれもまんまと乗ってしまい、一方的に説教されている。なにこの異様な高揚感…。

脚本は監督の園子温と高橋ヨシキが担当。どうも後者の参加がうまく功を奏しているんじゃないかな…いやあくまで「映画秘宝」ほか文章だけの判断だけど。うわべだけで中味のない連中を徹底的に唾棄する、目で見ることのできる表面だけで物事や価値を判断する薄っぺらい連中に冷や水をあびせる…そんなことを目論見たいのだなーと。まさしくおれなんかまさに「空洞です」からね。最後については、唐突だったのかもしれないけれど、途中までは親殺し、王位継承の物語りなんだーとおもわせておいて、でも最後はやはり説教ですよ。後妻刺したのは、好き嫌いでなくて娘(梶原ひかり)に最後きちんとメッセージを伝えたかったからでしょう(でもどうかんがえても吹越が以前と比べてキチガイになっただけ)。生きるってことは痛いんだってことくらい、百も承知だっつーの!きょう朝からテメーに何度殴られているとおもってんだ!…決死のメッセージすら娘が立派に踏みにじるあたりまで、そこまでひっくるめて、おれには本作から真心しか伝わらない。

冷たい熱帯魚

(26日、フォーラム1)
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