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100,000年後の安全 (2009)
2011 / 05 / 25 ( Wed )
フィンランドで目下建設が行われている放射性廃棄物の最終処分場についての、そして10万年後の、君に届け状態のドキュメンタリー。まずはジャブ程度にクッソ名曲『放射能』をバックに、放射性廃棄物の人体に対する、そして超長期に渡って発せられる各種影響、危険性を訴えることからはじまる。見えないし、においもしない…そういう恐怖にウチらも曝されてるじゃん。そこでフィンランドのひとたちは地質的にかなり安定している「オンカロ」ってとこ(地名?)にでっかいトンネル掘って、そこに永久に埋めとこうぜ!ほうっておいても大丈夫なように!っていうプロジェクトを開始したのね。完成まで世紀をまたぐような、そしてこの先10万年後でも「ほうっておける」自足型のゴミ捨て場というプランなのであった。

100,000年後の安全
基本的にナレーションは10万年後、おそらく好奇心からこのオンカロ内部に辿り着いてしまうであろう「君」に向けて語りかけられる。「オンカロ」関係者の証言と、件のトンネル内部やフェティッシュに切り取られた掘削機、淡々とした発破シーンが、彩度を落としたひえびえとしたルックで北欧家具のような洗練と機能性でもって映りこんでくる。見事なサウンドデザインがそこにスパイスとして添えられ、なんとなくヤバイんじゃねーの?っていうことがなんとなく伝わる。ただし、声高に反対も賛成もあげられていないのね。証言者皆が途方に暮れているような。

先にも云ったように、唖然とするほど長いスパンで封じ込めておこうという手段なので、後半はとにかく、未来の人類(?)がこのトンネル施設を見たとき、「このトンネルにあるブツはクソヤバイ」っておもってもらうためにどうしよう?って悩んで、その策を弄する滑稽さに焦点があてられる(まあこれがマウンテン・サイクルで発掘された∀ガンダムだと愉しいんでしょうけど途方もない危険物ですから)。各種言語やピクトグラムみたいなので危険を指し示そうという意味不明な議論がなされるものの、ここまでくると、きっと未来人はいまの我々のような人類とはまるっきりちがう存在なのだなーと、ぼんやりしたおれの頭でも理解できるし、きっと6万年後あたりに訪れる氷河期も、けっこうこわいよなーってことも、云ってることは理解できる。

けれどいまは未来人の心配の前におれらの心配でしょ?あたりまえに放射能の危険に曝されて日々すごしている我々には、あまりに縁遠い危険だとしか、正直おもえない。日本にはオンカロないしさ…とおもってたら、最終的に論旨をも「地震や津波のない安定した土地みつけて、数々のオンカロをつくるべきだ!」っていう主張に収斂される。そんないまのわれわれの不運さ不吉さを見せ付けさせられる、ただそれだけの作品だった。

100,000年後の安全

(21日、フォーラム1)
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