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監督失格 (2011)
2011 / 10 / 05 ( Wed )
結局……………………結局もう、とある男が、やりのこしたことをただ淡々とメソメソと未練がましく、哀惜持って後始末やってるだけの映画なんよね。きっとオンナのほうはそんな重くかんじてもかんがえてもいない(とおもうし、そうおもいたい)。故に滑稽で胸を打つ。はじめの一時間は一言で済ませてしまえば平野監督栄光の一本である『由美香』を再構成して(一部で未使用フッテージも)、平野勝之と林由美香との常人には窺い知れない関係にあったかつてをかなり強引に伝えきる。同時にこの前半部分は、本作品の趣向やムードに合わせた『由美香』最新鋭ダイジェスト版。コミカルな面はやや控え目にして、どれだけ濃密な繋がりにかつてふたりはあったのか、そしてどれだけふたりは仲がよかったのか、に注力される。





おれは前半部、北海道に着いてしばらくしたあたりで席を立った。どうしてもトイレに行きたくなって…胃が痛くて仕方がなかった(この見事なサジ加減に胃痛催したのだった)。映像なんか編集でいかようにも客の感情はいじくれる。『由美香』はおもしろおかしく、かなしくもたのしく観れた。本作においておなじその素材は、また別の作用を発揮するのだが…でも妙に出来のいいダイジェストになってるのね。

そしてふたりは別れて…。チャリによる一ヶ月以上に及ぶふたりの北海道旅行は、ある意味そこいらに転がっている正視に耐えないバカップルの、凝縮されたイチャつきの果ての愛の終焉、すれちがいを見事に描いているわけだが(このへん身にしみる)、北海道から戻ってトーンは一変。のこりの時間は平野監督の空白、懊悩と煩悶とがつづき、やがてただ嗚咽がつづくのみ。おおよそ想像していたとおりの展開だし、すべてはある衝撃映像(云って過言でない)へのお膳立てにもおもえる。むろんピークはそこだが、人の死はそれでおわらない。そこからが本領で、劇中の人々と観客は一緒になって途方に暮れる。

おれは、カンパニー松尾の嗚咽、悄然としたさまをおもい返すだけで目頭が熱くなる、鼻の奥がツーンとする。由美香ママの一言一言がぐっさり突き刺さる、自問自答してしまう。あんなラストはお定まりだろ?いや、でも走ってしまわないとおわれないだろ?お別れしたくない、なんてみんなそうだろ?しんだらおしまいだって、そりゃそうだろ?…素直になった途端にこうだ。観ている最中よりも(午前中観た)、その日の夕暮れだいぶ経ってから無性になけてしまって仕方がない、なけてみっともない。観てよかった。

監督失格

(3日、TOHOシネマズ梅田・シアター6)
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