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一命 (2011) ※デジタル3D上映
2011 / 11 / 18 ( Fri )
小林正樹の『切腹』を三池が3Dリメイクっていう話しをどっかで読んだとき、あれはたしか『十三人の刺客』の前だったのか後だったのか…きを衒うだとか、ヤンチャやって煙に巻くとか、あまつさえ冒涜してやろうとか、そんなきはおそらく全くなくリメイクするんだろうな…などと(小林版を踏まえてだろうから)おもった。やはりその通りで、それくらい端正にきちんと折り目正しく撮られてるな~というのが、まずは感想。本作、オリジナル越えは果たせていないけれど、おれは『十三人の刺客』の数倍は素晴らしい出来だとおもいます。

一命
まずなんというか、3Dの話しなのですが、これってポスプロ時に3Dにしてるんでしょうかね?わからないけど、でもほとんど屋内の襖とか、奥行きを示す程度でしか3Dは効果を発揮していない。でもこれはこれで、なんだか妙に豪奢なテクノロジーの使用法だとおもって、なんだか妙に愉快ではある。だって、たまに深い奥行きだとおもったら手前にチョンマゲとか、たのしいじゃない。まあ、雪が降るシーンとかよかったとおもいますけどね…。逆に、蚊帳みたいな緞帳が下りている薄暗い中で瑛太とか満島ひかりが演技してるシーンがあって、ほとんど3D殺しとでも云うべき画面にあって、おそらく率直な演出意図と「なんでこんなシーン面倒なメガネかけて見なきゃならないの?」的3D映画への批評性とが混在した異様なムード醸し出していた。

でだ、肝心のお話しなんですけど…まあオリジナルと大体おなじ。本作での主張はオリジナル同様、「もっとなんらか、適切な方法ってなかったのかよ!?」っていう津雲半四郎の命賭した訴えに集約されるが、ややちがうのは千々岩求女とその妻との貧乏暮らしを訥々と描写し、ラストの爆発に繋げている点であろうか(あろうか、でなくて、正直おれが小林版のディテール憶えてないというのが真相)。そして切腹といえば見せたくもない人の腹を散々見せまくってきた(んまあ、ショットガンの一発とともに腸内から飛び散る中華料理、ほか)三池印の暴力描写、その真骨頂を愉しみにしていたのだが、そのあたりは直接描写を避けることで、かえってジワジワ胸糞わるくなる後味をのこす(唯一、反応示さなくなった赤ん坊の顔のアップとか、あれはきもちわるいし卑怯)。

役者で云うとそのほとんどが手垢のついたカードを切っていたが、市川海老蔵は巧拙を超えて確実にちがう時空温度の演技であり、ここまで既存の役者との違和があるとむしろ清々しささえある。あれは人間による爆発エフェクトだとおもえばいい。コケにしたせいで後々とんでもないツケを払わされる青木崇高、新井浩文、波岡一喜の三馬鹿。こいつらも最高。とくに波岡は出てくるだけで得したきぶんに。あと竹中直人!あの竹中が抑制しきった省エネ演技をするとは…モビット!

一命

(10月20日、フォーラム5)
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