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ラストデイズ
2006 / 06 / 29 ( Thu )
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だいたい『ジェリー』を観ていないのでこの文章は決定力に欠けるし結論も出来れば出したくないし、そもそも結論の出る作品でないのでそれは良いとして、まぁ、まず大学一年の春に湘南台のアパートの一室でこの映画の題材となった事件をニュースで知った頃にもどれというのも土台無理な話で、たしかその頃おれはといえば音楽がミュージシャンの手から解放された!とかいって喜んでクラブ通いしてた頃だし、そう、ニルヴァーナのCDなんて一枚も持っていない。

ひとついえるのは、ガス・ヴァン・サントというひとは、ものすごい映像的な技術の持ち主であると同時にものすごい俗なひとだなあ、とかんじずにはおれない。

***

本作にしろ、前作『エレファント』にしろ…実録犯罪モノでしょう?東電OLネタみたいなもんで、そういう意味では日本のピンク映画作家に近しいものをかんずる。

大体、『エレファント』にしろ本作にしろ、元ネタわかんないと(まーったく情報なり遮断したとして)異様な緊張感が、漲って漲りっぱなしでオチない妙な映画にしかおもえない。

(日本の実録映画界も行き場が結局ピンクしかなくて、カネも時間ないから、ものすごーく抽象的な出来になってしまって、モティーフになった事件の名前を云われないとわからない、ないしはいわれたってわかんない正体不明の映画ばかりじゃないか…)

通俗ネタの最たるトコだし、ある意味ヤリ手で策士だよ。

スキャンダラスなネタを、タイミングよく、ものすごくオリジナリティあふれ過ぎの調理方法で提供してくる(前作はマイケル・ムーアが露払いしたし、今回は時間の経過がうまく作用してる。あと面子にも助けられた)。

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個人的に、キム・ゴードンは出ないほうがよかったかな。
そこまでダメ押しする必要はないだろ。ハーモニー・コリンにしろ。
あと本作を観てしまうと、途端にこの映画がものすごーく陳腐(キム・ゴードンが劇中云ってた言葉を借りるとクリシェ)におもえてならないね。滑稽というか…。

***

場内には後追いでニルヴァーナを知ったようなヤングキッズが大勢いたが、客電付いたら皆、呆然としてたよ。パンフなんか買ってたのおれみたいなオッサンばっかだし(てゆか、買っちゃいましたよ!)。

(フォーラム2にて)
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