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かぐや姫の物語 (2013)
2013 / 12 / 17 ( Tue )
「お乳が出るんですよ、あたし」。でっかいチクビ、惚ける。冒頭から、驚きの連続、まったく目が放せない。「立った!」「歩いた!」。一挙手、一投足が見過ごせない。「姫!おいで!姫!おいで!・・・」。・・・。輪郭がゆがんで、わけもわからず父様(ととさま)、ないていて、おれもないた。クッソないた。おれも一緒にないている。全編で、誰かが素直にないている。

竹林に、たけのこちゃん、つづいて金、そして羽衣が油田のように湧き上がる。高貴な姫君になるステップ、というか、これもまた配慮というかプログラムの一環。現実に触れてゆく。とにかくたけのこちゃん、ひとを狂わせて、不幸にして(一等最初に狂って、最後まで狂い続けているのは無論父様)、災厄、国に厄をもたらしてゆく。そして、ついにじぶんにも嘘をつく、嘘をつき慣れたところで、こころが死んで、また他愛なく嘘をつく。

散々、特報で見慣れたはずのスペクタクルシーンが、まったく勢い削ぐことなくシーンに屹立している。とくにかぐや姫疾駆のシーン。あの情動の針振れ具合、なんなわけ?そして加速度的に人心を狂わせ、帝も狂わせて・・・高畑一流の手管。例のよって、資本主義を穿ち、人と自然の調和とか、近代といにしえの衝突だとか二律するネタを配置しながらその実『キャバ嬢ナガレ』ライクな噺だったり(画的にも郷力也に近接する!!)。カネや、名誉、単たる欲(そして争い、諍い)・・・。「私も喜んでそのかたの宝物となりましょう」(このつめたさ、無理難題の押し付け具合)。遊びの時間はすぎていく。なんつか、時間の進行具合がくるっていく。何気ないシーンでも衝撃が走る。そう、ショックシーンの連続。

「みな、不幸になった」。一方的に男が破滅していく。ついにはクライマックス。動画の力を全肯定しながら(それでも溺れないクールさ)、素面の醒めた、抑制効いたトリップ感。そう、このラスト、冷血具合はなんなんだよ。情に一ミリも流されない格好よさ。『風立ちぬ』で騒いでいる場合ではなかった。いつもどおりの高畑がここにいる(『プロメテウス』ミーツ『キャバ嬢ナガレ』なんて映画撮れるの、世界で高畑だけだよ)。格のちがい。本年度のベスト。

かぐや姫の物語(2013)

(12月17日、ソラリス5)
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