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思い出のマーニー (2014)
2014 / 08 / 07 ( Thu )
10時20分の回で、封切だったんで突発的にぴあのバイトちゃんには「80点」と伝えた。やや強引だけど、輻輳して時間経過でどんどん印象が変化していく「女性映画」(これまでのジブリでは圧倒的に高畑勲の資質にちかい)。のっけから異常事態。親が子を捨てる構図。舞台は北海道。「メエメエうるさいヤギみたい」。そこにタイトルバック・・・なんなんだこの映画・・・。

嘘だと言ってよマーニー

※以下、ネタバレあり
Wヒロインとはいえ、主人公はジブリ史上、最高ランクの地味子たる杏奈ちゃん(CV:高月彩良)。独白ばかりがつづき、だいたいうつむいて寝ている。本当これ大丈夫なのか?とおもってしまう。そうこうしていると夏休みだっつうんで転地療養みたいなことさせられて、連れてかれた先の親戚夫婦は寺島進&根岸季衣!この寺島は買える!いい寺島!この親戚夫婦の途方もない(そしてなんでここまで容認できるのか?ってくらい)深い愛情に癒される。さらにさらに、近所の湿地いくとチャック・ノリスふうの奇妙な男が!退役軍人なのかよ!ってな風体で度肝抜かれる。さらにさらにさらに、おせっかいな根岸が近所のデブを紹介してくれて面倒ごとが発動する。

「毎日普通に過ごせますように」。この、自問の様、内側に深い傷を負った少女。これが、米林宏昌でなく、幾原邦彦が演出だったら、いやいや佐藤順一だったらどうなってたろう?などと考えていた(ここまでは、『アリエッティ』の域にまでないとおもっていた)。いやー杏奈ちゃんよく寝る子だなーとか、それくらい。そして彼女はマーニーに出会う・・・舞踏会、「また、わたしを探してね」。眩暈。夜、道端で発見される杏奈(レイプされているみたいでこわくないかあのシーン)。それでも杏奈はよく転び、よく眠る。マーニーの不確かさ、ミステリーさ加減に拍車がかかり、客は困惑し始める(ファンタジックさと裏腹に一向にわくわくしない)。

・・・出自はもとより喘息や自らの容姿、さらに役所からの補助なんていう(潔癖な彼女からすれば)薄汚いカネに憤る杏奈、折り合いが付けられていない。こんなに生真面目で一体将来どうするの?って、いまだらしなく生きているおれなどは、正直おもってしまうが、彼女はいまを生きている。この世界を生きるオンナノコにとって、世界はとてもつらく、困難が常に姿を変えて立ちはだかる・・・のだろう。マーニーにとって、杏奈はカズヒコの代わりにはならない。裏切り、根室記念館的展開を迎えるにつれ、ほとんど・・・嘘だと言ってよマーニーな事態へ。

オチは心霊実話スレスレの綱渡りをみせ、細腕繁盛記な過去から遡行。「すてきなお知らせ?いまじゃダメなの?」。いろいろな世代の女たちの物語、すべてがつながる。そして手を振るマーニー、エンディング。冒頭で挙げた印象の変化はこのとおり、最終的には全部のせ→全肯定というアクロバティックな、でも見た目の派手さは皆無というふしぎな一作になっている。これは宮崎でも高畑でもなく、米林宏昌の演出で達成させられた作品だ。半端ない余韻に浸れる。すばらしいとおもう。

思い出のマーニー(2014)

(7月19日、新宿ピカデリーシアター1)
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