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薄氷の殺人 (2014)
2015 / 04 / 11 ( Sat )
音と云えば雪の上で踏みしめられる足音と吐く白い息(中盤以降劇伴が鳴る)。あきらかに怪しい包まれ方した物体、トランプとなし崩しFUCK(伴う入線間近のホームでの見苦しい"終った"男女)、床屋での唐突かつ驚きの撃ちあい(ちょっと凄い)、アパート一階に唐突な馬、消火訓練のショット、切り身のようなひとの断片、バイク、野外スケート場、スケート靴、ダンスホール。そして、おそろしくはかなげで、さびしげで、うつくしい女(グイ・ルンメイ)。ダメ押しの花火・・・。これらはすべてショックシーン、ショッカーだ(あざといではなく、つくりがおかしい)。英語題は、"BLACK COAL, THIN ICE"。それを解体してマーダーくっ付けたのが邦題。なんだけど、これ"白昼の花火"てタイトルでも、最終結末まで云い含めればアリなのかなーと(サラリとしたネタバレ)。

"2014年の第64回ベルリン国際映画祭、世界中からその会場に集った業界人やジャーナリストは、アジアの新たなる才能が放ったクライム・サスペンスに熱狂の拍手を贈った。ウェス・アンダーソン監督作品『グランド・ブダペスト・ホテル』(審査員特別賞)、リチャード・リンクレイター監督作品『6才のボクが、大人になるまで。』(監督賞)といった強力なライバルを抑え、中国の新鋭監督ディアオ・イーナンの長編第3作『薄氷の殺人』がコンペティション部門の最高賞たる金熊賞と男優賞をダブル受賞したのだ。その先鋭的なオリジナリティに満ちあふれ、観る者をめくるめく現実と悪夢の狭間へと誘うノワールな映像世界は、『殺人の追憶』のポン・ジュノ、『罪の手ざわり』のジャ・ジャンクーらに続く並外れた大器の登場を予感させる。"
http://www.thin-ice-murder.com/

って、マンマ公式からの引用で恐縮なんすが・・・んまたしかにウェス・アンダーソンやリンクレイターに比してもそれらをフィクションで凌駕する印象はある。というか、本作のほうがおれの好みだ。ついでに云えば、ジャンクーの描いた無味乾燥な省略中国世界で、ポン・ジュノふうの薄暗いユーモアが時折ほとばしる、と、云えばそうかなと。舞台はハルピンとか、そんなクソ寒そうなトコ。「今さら勝ち組になれると思う?」。スジ自体は、1999年と2004年(この、ギリでこの実に味わい深い中華な荒みが描けつつ、勝ち組負け組みが明白になる時代に差しかかるキワい設定の妙)の二つ、過去と現在に相当。風変わりで説得力のある映像のつるべ打ち。夜の遊園地→観覧車シーン、リャオ・ファンとグイ・ルンメイの関係性なんかまでコミコミで、沖浦『人狼』みたいだし、色味や照明のあて方なんか、ニコラス・ウィンディング・レフンっぽい怪しさとメリハリがある。いきなりのダンスホールでの狂態や一人春節状態のラストなどなど、シーンごと見せ場見所の連続連鎖で、おれが辛うじて知ってるヤバめの中国だった。本作まじで見逃さないでよかった~と素直におもった。あとまー、グイ・ルンメイ最高だな。薄幸な透明感。『藍色夏恋』の頃から見ると、本当色っぽい大好物な女性になっておりました。

薄氷の殺人(2014)

(10日、フォーラム山形シアター1)
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