FC2ブログ
Returner リターナー
2006 / 08 / 30 ( Wed )
とりたてて観たいものがないとき、ないしは、自分の興味から離れたいときがある。
興味にちかいと、まあそこでイロイロ考えちゃうからね。そこで選んだのがコレ。

本作は『ALWAYS 三丁目の夕日』で国民的映画作家になった山崎貴の前作にあたる(劇場映画第2作目)。

returner
***

要はマトリックス風味の『ターミネーター』なんだが、この後景にヤクザつうか蛇頭や人身売買やらが絡んでおり、人間関係は『レオン』とか。そうして導入で微妙な混乱を残す。
で、これに程なくして未来人と宇宙人との抗争というバックボーンも挿入され、幕の内弁当みたいな様相呈す。

この手の荒唐無稽なハナシに、よりにもよってVFXマンの演出なんていうハンデを考えれば、より一層欠くことのできないのがある種の「大人」の存在。
そこに据えられるのが主人公の協力者・庇護者的存在の樹木希林なんだが、こりゃダメだ…。

この人にこんな重責無理。よって自動的に北京語を解す岸谷五朗がその責務を請け負うのだが、三池の『新・仁義の墓場』でもそうだったが無理してるっていう印象が最後まで拭えなかった。
ので、みててイチイチつらいのね。主人公の金城も例によってつらい。喋りだすとアウト。

まー本作、鈴木杏ちゃんだけ眺めていればこの世はハッピー、って気分になりますがね。

***

じつに4年前の映画だが、これだけやれてるのだから立派だ。いまみても遜色ないVFX。
モーターライズオムニバスジャパン特撮研究所などが参加(逆を云えばここらしかない、ということ)。

とはいえ、いちばんのキモは監督の山崎貴所属する白組の仕事ぶりだろう。

白組は製作会社ROBOTや本作みたいな社員監督の作品くらいしか目立つ本編仕事をしてない。
『三丁目の夕日』も尋常でないマッチング&ウェザリングで、その美術一つとっても賛否両論だったが、個人的には日本のWETAデジタルといっても過言ではないかなーと、かんじている。

***

とはいえ、ヘンなものが映りこまないように妙に寄り気味のキャメラが玉に瑕。

日本のVFXもハリウッドに負けない、そういう意気込みで真正面から向かっている様には好感。
だが、世界観やキャラクター造形がアニメやハリウッドのそれに似通うところに限界がある。

話の筋も、金城と杏ちゃんは人身売買の子供たちを救出するでもないしなあ。
おとぎ話として切り捨てるには、けっこう描写含めグロい話ですよ…。
なので、当時の技術のショーケースとして、お楽しみください。

(DVD鑑賞)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<三丁目の憂うつ | ホーム | ムーンライダーズ 『 ムーンライト・リサイタル1976 』>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/358-ef50c9d2
| ホーム |