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マイアミ・バイス
2006 / 09 / 11 ( Mon )
だからなんで…なんでそんなことに、そんな事態になってしまうのか。
本作でマイケル・マンは、途方もなく大きな失敗をしでかしている。
それはきりがなく、時間経過と共に累積し…そう、大きくなってく。

最大の問題は、そうやって無為に観客へ疑問符を与え、観ながら考える時間を提供していること。

miami vice
***

男の世界は描けても、男女の仲は描けない。世間はマイケル・マンに対してそうみているのだろう。
だがそれは事実で、だいたい人間、得意不得意があるのは当然のこと。
だからマンもそんなこと気にしなけりゃ、こんな無体なことにはならなかったろう。

オリジナルのTV版をよく知らないのだが、所轄のマッポ風情がなんで高級車乗り回したりジェット機乗り回したり、FBIでも掴めなかったヤマをさらっと潜入してうまくいくのか(だって普段は売春現場抑えるような仕事してんだよ?)。

ビデオ撮りや人体破壊の描写リアリズムと作劇上の嘘が混在しており、考えてしまう。
繰り返すが、考えてしまう隙間だらけというのが難点で、ほとんどなにもしない(貨物をただボンヤリ眺めている)コリン・ファレルがなんでコン・リーと上手いコトいっちゃうのか。

…そう、本作の最大の疑問はコン・リーなのだ。

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おれ自身、コン・リーはとても好きな女優なのだが、この作品ではなんというか…図らずも彼女の限界がみえてしまって仕方なかった。コン・リーといえばあの生来の泣き顔だが、あれじゃ悪女っぽくないし、女の武器で男を手篭めにするような狡猾さもかんじられない。
なんだかみてて悲しかったよ!田舎から両親を養うためにKTVで日本の駐在員相手に夜のお勤めをするとかなら判るよ?てゆか、そんな店ならおれ通うっつーの!

そうだよ。だいたい、こんな映画出る必要はないんだよ!なにが悲しゅうてコリン・ファレルなんかとくっ付くのさ!信じられねえ!マンの趣味押し通しただけ!

コン・リーが画面に出てきた途端、彼女自身、腰が引けているようにおもえてならなかった。
これは同時に、配役の失敗が早くも露見した瞬間だった。
妙にしつこい濡れ場も胡散臭いし(随喜の泪を流すコン・リー姐さんはお美しいが)、マンに男女の機微は無理…つうか、はやくガッツリとドンパチやってくれっていう思いで観てましたよ。

***

当然ラストはドンパッチなんだが、これが常軌を逸したリアルタッチで、ヤクザ同士の抗争めくガンファイトというより、ただの戦争。
溜飲がやっと下がるとおもいきや、射出音と薬莢の排出音と真っ暗ななか煌くマズルフラッシュしか印象に残らないという、ある意味すごいシーンではある。

意味もなく女を出さず、極力シンプルな話しにすべきだ、と誰かマンに伝えてくれないか。

(9日、ソラリス5にて)
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コメント
--はじめまして。--

こんにちわ。
マイアミ・バイスで流れてきました^^

で、あまりにも私の感じた感想とリンクしたので
ついコメントしてしまいました。
そうですよね~。
ラブシーンは要らなかったような気がしますww

私もレビュー書いたのですがナーニカさんのレビューを読んで
そうそう!こういう事が言いたかったのよ~!
と、一人で興奮w
なんだか私のレビューがとてもチンケに感じます;;

また遊びに来させて下さいね♪
by: ゆずる * 2006/09/22 20:11 * URL [ 編集] | page top↑
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