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切腹
2006 / 10 / 02 ( Mon )
はっきりいって、タイトルや役者の面子、スタッフみても監督が小林正樹、脚本が橋本忍、音楽にいたっては武満徹!ときた日にゃヒキますよね。子どもだったら虎馬。
画的にも一分の隙もない重厚で堂々たるもの(撮影は宮島義雄)。これぞシネマスコープ!レイアウトだけで大満足。 こう云うと馬鹿じゃん?っておもわれるかもだが、映画ってこんなに凄いんだ…とおもえる。 話の筋は置いておく。海外の評価はサムライだのハラキリだのだろう。それはそれでOK。 事実武満の劇伴にしろ、石浜朗の竹光による(駄洒落じゃないよ)憤死のさまもビザールではある。 仲代達矢と三國連太郎の丁々発止も、非常にキワい(仲代が「ほぉーお」と云う度に震えが)。 だがそんなもの冒頭だけ。本作は実にシンプルな話し、怒涛のクライマックスまでまっしぐら。 冒頭で引用した台詞をそういう、無理解や無関心のたなびく現実の社会に置き換えてみる。 たとえば中東の問題や日本の外交政策。や、そこらの郊外や学校、オフィスでの由無し。 そう、人を殺す/殺されるまで至るに、どんな橋を渡るのか…。 橋本忍の台詞、突如ここで口語的に。押し殺した声で仲代、背筋張りギョロメで主張する。 ちっとも古くない。古びず、あたらしく、おもしろい。普遍的魅力にあふれた傑作。 ![]() (DVD鑑賞) |
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