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11'09''01/セプテンバー11
2006 / 02 / 07 ( Tue )
サミラ・マフマルバフから始まり、今村昌平で終える、この短編集を、なんでいまこのタイミングで観たのか。
自分でもさっぱりだが観てしまったものはしょうがない。

wpol_ent_9110.jpg

***


クロード・ルルーシュは、言葉を交わさない二人の男女を描く。
沈黙と、反するかのような激情が、こんな大惨事の隅っこにある(なんせ、聾唖の女は、テレビ見てないので。別れの手紙を書くのに精一杯なので)、つつましくも、ぎりぎりの想像力で紡いだ物語だろう。
イニャリトゥなんかより、ずっとよかった。


ダニス・タノヴィッチも声高になにかを語る気はなさそうで、でも、女性たちが広場へ向かうショットは、なんだかナンとかしなくちゃとおもったりする(だがナニができるかというとそれは不明なのである)。


ミーラー・ナーイルはふつうにうまいっすね。なける。実際の911フッテージを各作品借用してるが、ケン・ローチはチリでの9月11日を記録映像を絡ませて、別アプローチで同日に踏み込もうとする。結果は借り物の悲惨さという印象。それよりミーラーのドラマチックさを買う。


アモス・ギタイ、ふっつーに見世物としておもろいね。ワンカットで自国の自爆テロと米国のテロを語る。カメラが素晴らしい。リポーターが9月11日に起きた歴史的惨劇をカメラの前で語るんですが、煙に巻こうとしているとしか思えない。自国のテロも、米国のテロも、なにもかも。


ショーン・ペンは相変わらず、独りよがりな映画を撮るな…画はきれいだけどよ。その画面分割はなんの必要からなんだよ。あきれてました。
どうでもいいよそんなの。おまえ、アメリカ代表して参加してんだろ?
…だが、ツインタワーの片方が崩落し、妻に先立たれた老人(アーネスト・ボーグナインって本当なのかよ!?)が住む部屋に日の光がさしていく。
枯れしおれた花は元に戻るが、最愛の人の不在をこの日悟る…。いいじゃん。


今村昌平のは「おとなしい日本人」という非公式タイトル(って変だよ)。911を直裁に語る気はやはりないのか、復員兵がヘビになったっていう寓話のような話を、いつも通りの画作りと演出、ものすごい豪華なキャストでお届けする…って1本撮っちゃえば?という感じもする。
麻生久美子と丹波哲郎のピロートークが必然なのかさっぱり分からないが、こういうシーンを入れることで作家は刻印を打つんだな。ふむ。
麻生久美子はいいな。やっぱり。


***

総括して、あまり面白くはありませんでした。監督のセレクトに偏りがあるよ。戦争を題材にした作品で評価されている連中、ヒューマニストっていうこの面子がね。
あえてアメリカ代表は、ショーン・ペンでなくオリバー・ストーンあたりを引っ張り出せば面白いのに。

(DVD鑑賞)
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