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ブラック・ダリア
2006 / 11 / 10 ( Fri )
なんだか導入は、あだち充みたいな煮え切らない(ある種異常な)三角関係を描くもので当惑。
だがしかし!すぐにそれはおれの只の錯誤だときがつく。なんなんだ!やばいよ!
乱暴に云って、そして控えめに云って傑作。精巧精緻な、驚きに満ちた血に塗られた芸術。

正直、デ・パルマにはあまり期待しなくてもいいかなとさえおもっていた節がある。
なにせ最近は、失敗作でさえ本気で語られなければならないような、妙な立ち位置だし。

ブラック・ダリア


***

自分でも、前作『ファム・ファタール』鑑賞時、傑作なのか駄作なのか、判別がついてなかった。

ただし今年の正月、大連で一人ぼっち深夜のホテル(HBOチャンネル)で『ファム・ファタール』観たときに紛れもなく傑作だと確信した。同時に、五つ星ホテル(フラマ)の一室で、なにがかなしくて一人ぼっちで中国語の字幕眺めながら、こんなケッタイな映画観るのかワケが解らなかったが。
(これに限らず、異国で映画を観ると発見がある。それがたとえ『映画犬夜叉 紅蓮の蓬莱島』であったとしても。観たけど)。

ふと考えるに、今回ひさびさ編集点とかのこと考えたとき、きがつけばアントニオ・バンデラスが作中最後に仕上げる奇怪なコラージュの、再生機能付きパノラマみたいなもんを、今回上映してしまうのではないか…という自己認識をした。

***

横移動でなにやらガタつく印象あるのはおれの多分錯覚だ。デ・パルマがそんな愚犯す筈なし。
すべての要素が作品に供じている。奇を衒っているのではない。すべて策の内、術中。
ひたすら堪能した。たしかに作中の事件の連結がなされておらず、どんでん返しになってないが…どんでん返し?誰がそんなもの望むの?つか、この風合いに乗っかったモン勝ち。

多分失敗作とされる筈の『ミッション・トゥ・マーズ』でもなんにせよ、デ・パルマの描く人物は一筋縄ではいかない。一瞬前と、いまとでは、表情も役割も違うのだ。この妙味に踊らされない手はない。

あと、ウィリアム・フィンレイ!やーもう最高。パンフも買った!

(ソラリス3にて)
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コメント
--こんばんわ♪--

お久しぶりです^^
ブラック・ダリアに好評価なレビューをあまり眼にしていなかったもので
なんだかとても嬉しい気持ちになりました。
確かに解り難い作品では有りますが
決して駄作ではないと思っていたからです。
それどころか私は奥が深く味のある作品だと思っていました。
やはり解り易く娯楽性の高い作品の方が受けが良いのは当然ですよね^^;;

デ・パルマの作品の独特な雰囲気は私は好きです。
受け狙いのハリウッド的な映画ばかりにならないように
こういう個性的な作品に頑張って欲しいですね♪
by: ゆずる * 2006/11/15 22:58 * URL [ 編集] | page top↑
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