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出張 (1989)
2006 / 11 / 23 ( Thu )
先日観た沖島勳の二作目(『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ』から20年経過)。

出張

石橋蓮司演じるサラリーマンが、電車で出張へ向かう途中に落石事故に遭遇し足止めをくらう。
意図せず最寄の温泉に一泊、温泉街の小料理屋へ。出張によって発生するたのしい出来事。
要は、「オネーちゃんとイイ目に遇う」(監督自身「この映画のポイント」「一人だけだとリアリズムになる」と映像特典で発言。出張のもつある種の特性を見事捕えた、だが…過剰にファンタジックなシーンではある)。
翌日、石橋は前夜の余韻に浸りながら駅へむかおうとするが、山岳ゲリラ(原田芳雄)ら一味に誘拐され、5000万もの身代金を要求されるのだった…。

***

まさにブラックコメディ。

印象としては山本直樹(『僕らはみんな生きている(1992)』あたりの止むにやまれぬ性愛とユーモア)や、筒井康隆の短編に雰囲気が似ている。
バブル真っ只中の時代、落石事故に遭遇したり(それも山形へ出張!落石場所が蔵王。かみのやま温泉で降車させられる)、山岳ゲリラ(物凄く薄っぺらい描写。好感が持てます)に誘拐される…などという展開を配する時点で降参してしまう。

***

ジャケみるかぎり石橋×原田のスキル合戦かなーとおもいきやかわされるし(原田演じるゲリラの長、妙に軽薄な描かれ方)、石橋にかかる事態は皆深刻なはずなのに、全然重くならない。

簡単に人格が変貌してしまったり、言動に一貫性のない登場人物がでると興醒めする性質なのですが、この石橋蓮司演じるサラリーマンも確かにそうなのだが、根底が変わらないのでまったくきにならない。

TBS『まんが日本昔ばなし』で全国のキッズをたのしませた手腕は伊達じゃない。
これぞ娯楽!木戸銭払って観る映画!でも沖島に撮らせようっていう業界人はいない現実。

***

「がーんばーれよー!私だー!熊井だー!がーんばーれよー!」

そして牛肉弁当を食べ、出張は続く。

(DVD鑑賞)
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