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007/カジノ・ロワイヤル (2006)
2006 / 12 / 27 ( Wed )
最初の任務は、自分の愛を殺すこと。

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死んだ、おれは。以下、この年末のおれを惑わす大怪作のネタがガンガンに割れてます。
おもしろい。だが…ともかく、これは007じゃあない。そう呟きながら観続けた144分間。

だが、これが007ではない、本当にそうだとしたら?(そういう、声に対して)

だが、でも。

それも有り得ない話で、ダニやん(Daniel Craig)にかわり、そんなクソ意見、断じて承服しない。

※以下、賢明なる貴兄必読の当Blogの関連エントリ。
「一向にヌケねーよ!!!!」……耳目集めるズリネタ世界情勢・ボンドガール問題
新ボンド、ナニもせず突き上げ喰らう。クレイグノットボンド・コム(craignotbond.com)問題
ダニやんの自作自演だと最高にタノチイ。「屋根まで燃えた」パインウッドスタジオ炎上問題

CASINO ROYALE


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今回は、007拝命直後の初心者マークが眩しい粋がった赤ちゃんボンドが登場。
それくらいならおれも…予告観てるからわかる。だが妙な前評判ばかりで不安もあった。

CASINO ROYALE

ダニエル・クレイグ演ずるジェームズ・ボンドは、いっちゃなんだがこの不安をなんらの考えもなく、そのまま咥え、飲み込んでいる。

基本的にダニやんは、カミさんに逃げられてノイローゼ気味の工員みたいな男だ。
たまに、野球部の中学生とか、ただの町のチンピラにしかみえないときもある。
基本的に生活に疲れきった能面のような男を、どう擁護すればジェームズ・ボンドにみえるのか?

だが、紛れも無く正真正銘、ボンドなのだ。そこに、シリーズの持つ懐深さをかんじる。

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根本的に、今回のボンドは成功よりも遥かにミスが多い。あきらめにも似た致命的フィール。
というか、こいつ絶対失敗するよ…っていうタイミングできっちり失敗する。
ポーカーの役もマトモに覚えられなさそうなコイツに、いつしか前のめりになって加担。

CASINO ROYALE

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くわえてボンド・ガールのフォーマットをズタズタにしたエヴァ・グリーン!
ミステリアスだが全くもって線の細い、華奢な女。グラマラス、セクシーとは縁遠い。

知的にみえるかもしれない。だが画的な満足は望むべくも無い…とおもいきや…。

安易に多用するのはどうかとおもうが、ディザベル風に云えば、「この娘ツンデレ」!
それもかなり(おれの)理想に近いツンツンぶり、翻って声も出ないようなデレが展開。
スッピンのエヴァ・グリーン(ものすごくかわいい)が現れた時点で、「これは…」とおもったが、その後の揉め事を経て直後シャワーで濡れながら体育座りする彼女の佇まいは、大変やばすぎる。

CASINO ROYALE

そこですでに「違う映画でないか?」という疑念は、10回くらい繰り返してはいるのだが。

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はっきりいうが、バランスを欠いた映画だ。第一、長すぎる(144分)。

おそらく、まともな体裁を保とうとするだけで、40分は余裕で削れる。
一部で話題の「一番面白い」とされるシーンがカジノでのポーカーって…どうだろう実際。
この、面白いとされるシーン(たしかにおもろい)ですら最高に長い。弛緩し、ダレている。

でもだ。

開巻し、中盤に配されたこの古城を舞台にした、訳の解らないシークエンス(くっだらないエピソードが団子)まで話が進んでしまえば、すべてが許せてくる。大らかにならざるを得ない。

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ある種のビッグバジェット/ビッグネームが陥るパターンに本作も嵌っているのだが、この映画もやはり終え時を決定的に捉え違いしている。逸しているといっても過言でない。

だが、見よこの表情。

CASINO ROYALE

ツンのようでデレです(なんの話なのか。ちなみにここで終わらないのが大作の陥る罠)。

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どうすればこんな映画の脚本にポール・ハギスが噛めるのかがしりたい。や、些細些細。
ただ、弛緩しまくって眩暈するのみ。

どう贔屓目にみてもそこらのブルーカラー黒人にしかみえないが(そこが良いんだろという話)、百歩譲って認めても、それに類する行為行動を一切みせないという斬新過ぎるCIA像を提示したジェフリー・ライト『シリアナ』『ブロークン・フラワーズ』『レディ・イン・ザ・ウォーター』)や、結果単なるギャラリーと化し後景へと移ろうジャンカルロ・ジャンニーニなど、意味不明な起用も頭痛の種。

特にジェフリー・ライトは、マッツ・ミケルセンをまんまと逃がしており、バカかと。能無しかと。
カッコ良いタイトルバックのビリングの、イッチャン後ろか二番目を配するに不自然過ぎ。

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周辺の、本気でどうでもいい事ばかり書き連ねた。だが、本質に迫ろうとするのは無粋ではないか。

CASINO ROYALE

※タイトルバック後にはじまる尋常でなく長いアクションシークエンスの、クライマックス。
この爆発に至るまで、途方も無く、ものすごくバランス欠いている。

SONY製品の見本市でもあった今回、PS3が登場しなかったことに憤りをかんじる。
せめてPSPくらい出せ。あと、アンチクライマックスにもほどがある(けど…憎めない)。

007/カジノ・ロワイヤル

(26日、ソラリス4にて)
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