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千夜一夜物語 (1969)
2006 / 12 / 28 ( Thu )
アニメラマ!という表現がとても揮っている。おれは好きだ。
なんとも大時代的なふうに聞こえる虫プロダクション制作の劇場用アニメ(1969年)。
監督は、日本アニメ界のアーヴィン・カーシュナーこと(へ?)山本暎一

観るまえは、劇場用だし、ある程度予算も時間もあろうから、悪名高きTV仕事とは異なり、すこしはフルアニメ的志向なのだろうとおもっていたが…あにはからんや、とってもリミテッドでした。

そんなことはま、どうでもよくて、なかなか立派な劇映画ではある。

千夜一夜物語


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この、時代に添い寝している感?というかベッタリ感?
ディズニーみたいな工業製品的完璧さや洗練からは遠く離れた風合いではある。

それはなにも8フレームだからだとか、猥雑な筋だから、だけではない。

見世物として、イキリ勃ってるんだよね。怒張しているというか。
べつにエロい意味でなく、苛立ちを隠していない。表現にしろなんにしろ、若いんですよ。

まーでも、事実、本作は大変エロスな物語です。

とくに杉井ギサブローの担当パートはそこだけ完全に成人映画。呆然としますよ。

千夜一夜物語

ここのシーン、「フィルムは生きている」などという騒ぎでなく、まさに「発情している」。
詳しくはコチラ

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性的でなおかつ時代性もふんだんに取り込み、カウンターカルチャーの産物として見応えがある。

見応えといえばスタッフ。いまじゃ巨匠クラスの連中がゴロゴロ原動画やってる。

そもそも、手塚治虫の(ディズニーのフル)アニメーションへの愛と財力と、東映動画離反組との合致で産まれたいわゆる“虫プロアニメ”の、とりあえずは世間に対しての返答ともいえる。

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巨匠手塚による、こんなにも騒がしく若々しい作品(だいたい、アニメ作品はこんなんばっかだけどね)、でも、なんかちょっと良いのではないか。

鬼籍に入ってしまったスタッフも少なくない。
矢継ぎ早に亡くなってしまった青島幸男岸田今日子の両名にR.I.P.

アニメラマ三部作

(DVD鑑賞)
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