FC2ブログ
鉄コン筋クリート (2006)
2007 / 01 / 07 ( Sun )
だーいぶまえに森本晃司監督作品としてアナウンスされ、当時パイロット版を観ている(あと、『ハッスル!!とき玉くん』とかねー。あんときゃ、森本バブルだった…)。

まー正直絶対完成しないだろうなと。…事実、世紀またいじゃったし。

鉄コン筋クリート promotion reel image

YouTube - Amer Beton Pilot (Tekkon kinkurito)
※これが問題のパイロット(YouTubeって便利)。CGは本作の監督マイケル・アリアス

パイロットの状態で文化庁の「メディア芸術祭」で賞獲っちゃったり(技術確認と資金集めのリールに賞遣るんだからバカだよな省庁って…)、森本遅筆だし(大体基本的に5分くらいのフィルムやらせれば世界一のひと)、4℃って商売下手だったり(品の高いクリエイター放し飼いでスポイルされきってる)と悪条件が揃いすぎた。

***

でも完成した。云いっ放しで完成まで漕ぎ着けるっていうのが、じつは結構困難な映画界で、製作母体も変わらず、キーイメージもそのままに見事完成させたのには拍手。

作品それ自体もほんとに見事。本作もまた、日本のアニメーション技術のピーク示す出来ばえ。

傑作『マインド・ゲーム』を経た上での技術の成熟。結実している(そのくらい近いルック)。
だいたいスタジオ4℃って森本はじめ、こーいう美大ちっくなヴィジュアル大得意だし、あとはシナリオの問題…って、そこも巧いことバランスとっている。
パンフレットやココを見ると、田中栄子PDが相当噛んでいる様子。功を奏している。

ストーリーボードのクレジット(コンテという表記でない)には森本の名がある。
だが監督のインタビュー読むかぎり、クライマックス(イタチのシークエンス)で若干噛んでる模様。やはり遅筆&厭きてたのか…。

主張薄めで映像に供するプラッドの音楽もいい。きがつくと鳴っている。
シロ役の蒼井優ちゃまもとんでもないアクティングしてる。総じて声優陣の仕事は好感。
やや統一感に欠ける瞬間もあるが、美術もまた素晴らしい。奇天烈な宝町イメージを現出。

***

ちょっとだけ文句。

まず、おれが高校生ぐらいだったら間違いなく耽溺している画であり、物語である。

だが、もうイイトシなんで…シロと離れ離れになり、髪伸びて悪鬼羅刹と化すクロの所作~クライマックスのクロとイタチのシークエンス(画的には凄いものがある)まで、じつにつらい。これってドライじゃないよね?筋立て自体も三池崇史の「黒社会」3部作を想起。
でも出来はよいのだった…なんつうか、ギリギリで『CASSHERN』まで堕ちてないというか。

また、劇場作品のアニメで、こんだけキャメラが揺れるのはいかがなものか(おれ、最近アニメ知らないんで…なんつうかGONZOの『青6』を連想)。
手持ちカメラの風合いを出そうという…演出意図だろうがウザイよ!動かすな!
カット切り替わるたび「揺れてる/揺れてない」をチェックしちゃったじゃないかよ!

***

でもまあ、傑作。

経過年数からしてスタジオ4℃の集大成的なものだし、お客も入ってた。ヒットしてほしい。
願わくば森本晃司の新作(当然長編ね)も、こういうかんじでつくってはもらえまいか…。

鉄コン筋クリート

(6日、フォーラム1にて)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<Amazing Nuts! 特別装幀版 | ホーム | 劇場版 どうぶつの森 (2006)>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/621-d5a2ab1c
| ホーム |