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悪夢探偵 (2006)
2007 / 03 / 03 ( Sat )
「あ。いまタッチしました」

本作の予告編観たとき、「ああ、塚本晋也もけっこうベタな企画出してきたな…よい事だ」と、なんか意地悪い見方をしてしまったが、んまー、早速続編が企画されようが、ハリウッドに権利が売れようが、例によって塚本印。まったくブレは無し。

悪夢の中に侵入して事件を解決するなどという新味に欠ける設定だが(なんせ『パプリカ』上映時に予告かかるんだもん…)、そういうダークヒーローの創出というよりも、所謂“Jホラー”ブームにそろそろ一家言ある塚本が名乗りをあげたようにもおもえる。なんせ塚本晋也、テーマそのものはあえて典型的ホラーから逸脱するようなラインだったから(『HAZE』は未見)。

結論的にはとてもアンチモラルというか、血がブシャブシャ噴き出す粋な作品となってます。
製作はムービーアイ(ゼアリズじゃない)。VFXにGONZOほか。

こんだけ「死」という言葉が山のように吐き出された映画もないのではないか?
隙あらば「死ぬ」とか「死んで」とか「死にたい」とかなんとか、登場人物たちが呟く。
つねに塚本晋也(の作品)は死に執りつかれている。血のにおいがする。ブレてない。

ぜんぜん探偵じゃない松田龍平の台詞回し以上に、hitomiの存在感がじつにヤバかった。これは上手い下手の問題ではない。妙に偉丈夫に、真正面にカメラをいつも見据え、たどたどしく、ときに云えてない台詞をくっちゃべる。
このひと、すばらしいのではないだろうか(塚本はやりすぎ半歩手前…)。

akumutantei

(フォーラム5にて)
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