FC2ブログ
シンドラーのリスト (1993)
2007 / 03 / 18 ( Sun )
この歳にもなって、相変わらず善悪の区別が付かないおれではあります。けれどこれは…。
なんつうか、やっぱ傑作。全然飽きずに観れる。おれごときがどうのこうの云う筋合いじゃないけど。
本作を、ただ単にヒューマンなだけの映画であるという認識は改めた方がいいのでは。

Schindler’s List

んま、観た方はご存知かとおもうんですが、この映画の凄みは、ひとがひとに圧倒的な暴力を与えるさまをリアリスティックに描写している点にもある(これが本筋論であるとは主張しません。当然ヒューマニズムに溢れた傑作だとおもいますよ?)。

劇中、いわゆる「シンドラー撃ち」と一部で評される徹底的なバイオレンス描写がなされる。
基本的に持つ者と持たざる者との関係なので(単純なドンパチではない)、一方的にコトがおこなわれる。ワンショットでワンキル。要は、SSにユダヤ人が撃ち殺されるという行為なのだが。

エクスキューショナー方面に(だけ)銃が使われる映画もあまり類例がないので、暴力描写的にエポックな描かれ方が頻発。SSの連中は非人道的な輩なので、ふとした拍子に引き金を引く。ヒドイ連中(このシーンとか、冷静に考えればスピルバ一流のギャグ)。

で、背後からなんの警告もなしにイキナリ撃つもんだから、先ず後頭部に着弾。大きく頭部が傾ぎ、頚部が連鎖し関節に則って動く。当然引力の関係で上半身、続いて下半身が崩れ落ちる。
一言でいうと、糸の切れた人形劇のパペットといった様子。生命を剥奪され、単なるモノになって崩れ落ちる、みたいな。

こんだけおそろしく、そうして蠱惑的ですらある撃ちっぷりはない。

で、これには高橋洋黒沢清も大いに触発されるわけですね皆さんご存知の通り。
とくに黒沢のVシネでみせたドライすぎる銃描写には…銃描写の最前線を走っていると自負する(これもすごいね…)黒沢の面目躍如の瞬間ではあった。

ということで、戦争反対!

ああ、これだけでおわっちゃうとホントにヒドイひとだとおもわれちゃうから、すこしだけ、それ以外の面を書くとすると、あれですね。シンドラーが、最初からすき好んで助け出そうっていう発想でないあたり好感が持てる。ただのビジネスマンが半分成り行きでヒーローになるっていうのは、嫌味ではない。
あとさあ、DISC2に入った途端結末に向けて走り始める(とはいえ60分以上残ってるんだが)。
いっちゃあアレだが少しつまらなくなるよね。ガス室のシーンはたいしたもんだが。

シンドラーのリスト

(DVD鑑賞)
映画 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
<<上原ひろみ a.k.a. Hiromi's Sonicbloom 『 Time Control 』 | ホーム | 明々後日の方向。>>
コメント
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック
トラックバックURL
→http://daliandisease.blog47.fc2.com/tb.php/716-5b854baa
| ホーム |