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ゾディアック (2006)
2007 / 07 / 08 ( Sun )
少なくともフィンチャーは自作『セブン』のような幼稚な真似はしていない。成熟の跡をかんじる。
60年代後半から70年代初頭まで起こった連続殺人を基にしたひじょうに粘着質な実録サスペンス。

ゾディアック

YouTube - Zodiac Trailer (2007)
本作は三部構成になっており、前半がゾディアックの無差別な殺戮に酔うパート。なす術もない。
つぎは容疑者を特定するものの、物的証拠(筆跡、指紋)で裏取れず操作が袋小路に入るパート。
後半部は、ただならぬ執着で風化する事件を追う新聞社のイラストレーターが容疑者を焙り出す。

本来、シスコ市警を中心とした捜査チームが裏取りつつ犯人を詰める中盤が解決編なのだが、証拠不十分でいたずらに時が過ぎる…ここまでで、ジェイク・ギレンホールは出なくてもいんじゃね?主役はマーク・ラファロでいいじゃん!っておもうのだが(予告と話し違うじゃねーかとイラつく)、だが後半で行き詰った事態に変化が。

一介の絵描きがここまで頭突っ込むことに驚きをかんじるが…おれだったら、クロエ・セヴィニーと部屋で仲良くしてるほうがたのしいけどね…。

ただの活劇として観られるのは前半部だけ。徐々に尋常でない情報量でもって事件の全容が語られる。
中盤でどうみても鉄板な容疑者が浮かぶのだがホシとして挙げられない。このへんから作劇上にも無理が生じ、オトリ的容疑者にも観客は踊れない。良し悪しでなく、作品理解のガイド役にすぎない字幕では理解が困難になってくる。はっきりいって、字幕で説明し切れていたとは到底おもえない。

とはいえフィンチャー得意の映像的ケレンは極力抑え、淡々と物語るストイックさはよかった。
個人的にはクライマックス、20年以上もまえに襲撃されながらも見覚えていたゾディアックの写真を指すシーンが染み入った。そいつの格好が、もー典型的ホワイトトラッシュだったからもう、やたら沁みた。

(7日、フォーラム2にて。久々パンフ買いました。面白かったからでなく、作品の理解補強のため…)

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