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シムソンズ
2006 / 03 / 24 ( Fri )
はじめに云っておきますが、物凄くこの作品には肩入れしています。
なので、地元の上映館の興行姿勢に異議がある。

もっともっと観られていい筈の、すてきな映画です。
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常々、「オンナノコ映画」というジャンル(これは、青春映画とオーバーラップする点が多分にあるのですが)には目がない者なので、行かなきゃなんねぇ。おれが観なくちゃ…!と勇んで観にいったところ…紛うことなき傑作で、この作品の魅力を、どうあなたに、説明したらよいものか。

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なーんも、無い小さな町(街じゃあないんだよ!)で、要は終った感のある小さな町の、卒業間近の女子高校生ちゃん(加藤ローサ)が、まー、なんでか知らないが、カーリングの選手になっちゃう。進路に困っていたような、モラトリアムのための逃げ道で選んだような気もするが、その辺は気にしないでくれよ!!

(でなきゃ、こういった話が前に進まない。現実なんて、つめたいもんだぜ。…職無くて中央に出て水商売するか、地元で低賃金の水産加工場のシフトに入るか、出来ちゃった結婚でたまにガキ連れて主婦仲間とカラオケ行くかマック行くか、そんなモンしかないだろう?常呂に有力な地場産業があるともおもえない…)

…えっと話しもどして、この主人公が異様にポジティブで、こういうバカ(ホメてます)がいないと映画って駆動してかないんだ…と感心しながら見守ります。ローサちゃんの笑顔はみててほっこりとしてきます。

ローサちゃんのあこがれの彼がカーリングの選手で、練習風景をみてローサちゃんはウットリ。んが!なんなんだ!あの隣にいるオンナは!ってクラスメイトじゃんよ!…謎めいたツンデレな彼女(藤井美菜)のために急造チームが組まれる。ローサちゃん含め巻き込まれ型の展開でクラスメイトのガリ勉(星井七瀬)、メガネ(高橋真唯)と、チームが構成されます。

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前回の五輪から企画が始動し、今回のトリノに間に合わせようと本作は必死になってアップさせ、見事封切られた(昨年11月から40日で撮影完了。で、今年1月13日に完パケしたらしい)。劇場版『電車男』なみの軽いフットワーク。題材のチョイス具合(先見の明があるというか、興行なんて博打だからね)、このタイムリーさは素晴らしい。

だからさ。もっとアピールすべきだったんだ…。
地元の映画館じゃあほんのチョッピリの上映期間だった。
観られる機会だけでも大変ありがたいけれど、そっから先映画への愛が要るきがする。
この件に関しては云いたりないので割愛。

(中原俊が監督でチーム青森の活躍・余勢を駆る格好でカーリング映画を製作する。…ふうん。そうなんだ。堅い勝負だなってきがして、やや障る。中原俊が悪い訳ではないが、どうにも…)

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この作品を、どう評すべきか。ずいぶん前に惜しみない想いを込めて下書きした。
散々長いテキストで賛辞を上げた。が、消えた。全部。

そのパッションが熱に浮かされただけのモノだったとは云わないが、時が経って、ともかくもう少し冷静になってみる。この手のオンナノコ映画に要求される高みはキチンと用意されている。それだけは保障できる。

瞬間最大で描かれる熱風が…簡単に愛だの恋だのに還元されない不可思議なフラタニティーが、もう奇蹟が、幼さ若さがスクリーン一杯に吹き荒れる。
おれやあなたの荒んだ目の前にも、一度限りの青春が築かれる。何度だってその熱に出会える。
映画の素晴らしさ。瞬間の貴重さと心地よさ。

ご都合主義だとか汗の足らなさ、挫折の軽みを指摘するような批判はいらない。
そんなもん現実世界でたっぷり、嫌って云うほど味わえるだろ?

(このあたりを指摘するひとの気持ちは分かるが、そんな見方するのは生活に余裕のあるアマちゃんか、
観るべき映画は別にあるひとの筈ですよ)

***

ある種映画で騙されたいひとへの、佳作です。
こういうことで、ひとはカーリングいう競技や常呂という土地を知る。

「ひょっとして」、がある。
カーリングのことがもっと知りたくなる。
常呂町に行ってみたくなる。
それって…とっても素晴らしいことではないか。

おれはすきです。とてもすきな映画です。パンフレットも買いました。

simsons.jpg

(5日、フォーラム1にて)

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